おばんざいの定義
「おばんざい」とは、京都の日常的な食事や料理のことをいいます。
70年代から80年代にかけて日本中に広がっていった文化ですが、おばんざいを看板とした店や商品はあれど、おばんざいとは何であるのかといった研究や報告はほとんど存在しません。
京都府は、ホームページ上でおばんざいを以下のとおり定義しています。
「おばんざい」とは「お番菜」と書きます。番は番茶等に使われているように、常のものを表し、常の惣菜=常のおかずという意味になります。
京のおばんざい/京都府ホームページ
https://www.pref.kyoto.jp/brand/11700072.html
長い歴史をもつ京都は日本中の品物が集まる都市ではありましたが、そこに暮らす人々の食事はとても質素なものでした。
京都の肥沃な大地で育てられた野菜を使って、庶民の家庭で煮炊きされる日常的な家庭料理。それがおばんざいです。
歴史の流れとともに、人々の暮らしや生活は大きく変化しました。
現代の家庭料理には、おばんざいの定義である「家庭料理」とは異なる部分もあり、おばんざいの持つイメージにも「伝統」や「しきたり」といった日常から離れた印象が加わるにいたっています。
おばんざいとは、いつから存在し、どのように使われ、そして広まっていったのか。また、今後どのように現代および次世代に伝承していけばよいのか。
おばんざいの理解を深めて正しく伝承、普及することを目的に、日本おばんざい協会が発足しました。
おばんざいに関する報告書
平成27年、京都大学おばんざい研究会が発表した「おばんざいに関する報告書」の中から、当協会の役員および関係者の執筆した内容を抜粋して掲載しています。
序章
第一章
第二章
第三章
第四章
終章
終章
お問い合わせ
当協会へのお問い合わせ・取材のお申し込みはこちら